「温泉学概論」講義

コーナー名:地域の話題/わくわくとんぼテレビ

放送日
2022.1.14
再生時間
2:32
※ この動画の公開は終了いたしました。

別府大学で学生と一般市民を対象にした
「温泉学概論」の講義が行われました。

別府大学で、昨年9月25日より行われている講義
「温泉学概論」は歴史・文学・民俗学・芸術・食・観光
自然エネルギーなど様々な方面から
温泉の持つ可能性を探る15回のリレー講義です

第13回のこの日は、愛媛県にある松山短期大学の黒田明良教授が、
「道後温泉を地域経済から見る」というテーマで講義しました。

まず、地域経済の構造・地域経済の規模
産業の構成・地域エリアの特徴・今後の動向の
5つの視点を持って考察することにより
その地域の経済や産業の状況が見えてくると説明。

その指標が「地域経済の循環率」であり、
大分市はその循環率が117.6%に対して別府市は79.0%です。
これは大分市に比べ、別府市は他の地域から入ってくる
所得に対する依存率が高いことを示します。
別府市が観光地であるがゆえに仕方のないことではないかと
黒田教授は話していました。

そして黒田教授は、年々減少する愛媛県の道後温泉の
来場客数について触れました。、
調査の結果、来場客減少の要因は道後温泉本館の老朽化により、その魅力が薄れ
その周辺では温泉情緒がなくなり、温泉街の街歩きの楽しさが欠如しているためとの
結論が出たことが報告されました。

そこで、松山市や地元経済界では道後温泉本館の改修工事を計画。
当初は11年の工期であったものを6年間に期間を圧縮し、
現在、改修工事を行っています。
そして、その改修期間の来場者落ち込みを危惧した地元の人たちは、
新たに「飛鳥乃湯」という外湯を建設したり、
「道後アート」と呼ばれるアートイベントなどを開催したりして
その魅力を落とさない努力を行い、道後温泉の来場者減少を
食い止める活動を行っていることなどの事例が紹介されました。

取材内容(番組動画、テキストなど)は
2022年1月8日の取材に基づいた内容となっております。

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