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猪の瀬戸湿原で野焼き
コーナー名:地域の話題/わくわくとんぼテレビ
- 放送日
- 2022.3.3
- 再生時間
- 2:29
別府市の猪の瀬戸湿原で春の
新たな芽吹きに備える野焼きが行われました。
この日の野焼きを前に開会式が開かれ、
湿原の環境を守り、引き継ごうと活動する
「NPO法人 猪の瀬戸湿原保全の会」の
渡邉新十郎理事長があいさつしました。
作業には、保全の会のメンバーや
湿原を所有する城島高原オペレーションズ、
そして環境省、大分県、別府市の関係者で構成される
野焼き実行委員会からおよそ50人が参加しました。
この日は、南西の風、風速3.4メートルの好条件で、
参加者は、6班に分かれて
風下からガスバーナーで枯草に火を付けていきました。
猪の瀬戸湿原では、かつて牧畜が行われ、
畜産家が野焼きをしていましたが、畜産家の減少で
1972年に野焼きも途絶えました。
その結果、樹木や外来植物の侵入によって土壌が乾燥し、
湿原の森林化が進みました。
その後、2007年に本来の湿原を取り戻そうと、
ボランティア団体として保全の会が発足。
2012年には野焼きが再開され、
「良好な自然環境を保全する必要がある地区」として
2019年12月1日に「別府市生物環境保護地区」に指定されました。
この日、湯布院へつながる県道11号線を挟んで広がる湿原の内、
およそ20ヘクタールの範囲で野焼きが行われ、
大きな炎を上げながら1時間半ほどかけて焼かれました。
猪の瀬戸湿原ではこれから、
サクラソウといった春の草花が芽を出し、
湿原を彩っていくということです。
取材内容(番組動画、テキストなど)は
2022年2月26日の取材に基づいた内容となっております。
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