トランスジェンダーの温泉入浴を考える

コーナー名:地域の話題/わくわくとんぼテレビ

放送日
2023.7.5
再生時間
2:42

6月23日、LGBT、性的少数者の
理解増進を図る法律が施行されました。

そこで、心と体の性が異なる
トランスジェンダーの人も温泉を楽しめる方法を議論する
ワーキンググループを別府市が設置し、
初めての会合が開かれました。

LGBTの理解増進を図る法律の審議が
始まったことを契機に別府市が設置した
このワーキンググループには、
別府市の観光や温泉、共生社会に関係する部署をはじめ、
温泉・観光関係団体やLGBTが過ごしやすい環境作りに努める
APU、立命館アジア太平洋大学の学生団体、
そして、LGBTの当事者など14人が参加します。
6月27日、その最初の会合が、
関係者間の情報共有のために開かれました。

市の人権の担当者が、「この会では、LGBTの中でも、
心と体の性が異なるトランスジェンダーに
焦点を当てることになる」と話したことに続けて、
先日施行された法律について説明。
次に、温泉の担当者が、公衆浴場については
男女を区別することが法令で定められているなどと説明しました。
別府市によると、市や観光関係団体には、
法律の議論が始まったころから自分とは異なる性別の人と
浴室内で鉢合わせることなどを不安視する声が
これまでに数十件寄せられているといいます。

会合は一部非公開で行われ、その中で参加者からは、

▼APUでは、一部のシャワー室やトイレが性別に関係なく個室になっている
▼貸し切りになる浴室を「家族風呂」と呼ぶのは九州だけ
利用者の関係性が限定されない「個室風呂」と呼ぶ方が良いのではないか

といった意見が出されました。
別府市は「身体的外見と異なる性別の浴室は使えない」とする見解を維持し、
今後はその上でトランスジェンダーの人に
どのような配慮を講じるかが焦点となります。
この部会の会合はあと2回開かれる予定で、
7月下旬以降に方向性を示すことにしています。

取材内容(番組動画、テキストなど)は
2023年6月27日の取材に基づいた内容となっております。

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